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kisekiのウエディング・ストーリー。Special contents スペシャル・コンテンツ  miracle of wedding story

やっと伝えられた

お打ち合わせをしていて、新郎が席を立った際にご新婦様が一言冗談交じりに言いました。
「私まだちゃんとプロポーズ受けてないんですよね」と。
特に気に留めてないような感じではありましたが、私には大切なことに感じました。
今度は新婦様が席を立った際に、新郎様に尋ねてみました。すると

「いやいや、しましたよ!でもアイツは『してない』って言うんですよ」と。

お互いの意見が食い違ってはいましたが、してほしそうな新婦様。
そこで新郎様にそのことを伝え、披露宴の中でサプライズプロポーズをしてもらうご提案をしました。
ただ普通にプロポーズしたのでは、結構見かける風景でもあります。
せっかくなら新郎新婦はもちろん、ご列席の方々にもより感動を与えられることをしようと思いました。
そこで出てきたのが「ダーズンローズ」
沢山の意味や思いが詰められた12本のバラを贈ってみることにしました。
ただそこに更にオリジナリティが欲しい。新郎様と相談し合い、全て「手作り」のバラを贈ることに決まりました。
そこから新郎様は沢山新婦様に怒られるようになってしまいました。
もともとお休みが少ない新郎様。仕事中は出来ない作業。どうしても夜に行うことになります。
しかしサプライズだから家に持って帰ってやるわけにはいかない。つまり家に帰るのが毎晩遅くなってしまいます。
「結婚式の準備もあるんやし、早く帰ってきて」
「毎日毎日遅くて、何やってるの?」
と、仕方ないかな言われてしまいます。
新郎様はいつも「ごめん」としか言えません。
少し険悪なムードな時もありました。
それでも新郎様は花びらから葉っぱから、一つ一つ頑張って作られておりました。
そして結婚式の2日前、ようやく完成した12本のバラ。
完全に手作りの、世界にたった一つだけのダーズンローズ。
完成した時には二人で喜びました。あとはこれを渡して、プロポーズを!

そして迎えた結婚式当日、いよいよプロポーズの時が来ました。
急に流れ出す映像。そこにはバラを作っている新郎様が。
何が起こっているのかわからないといった表情の新婦様を前に、バラを持った新郎様が。
そして伝えられる言葉。
「今まで迷惑をかけてきてごめん。
帰りが遅くなってしまって、怒られたこともあったよな。
実はこれを作ってて、遅くなってました。怒られても理由が言えず、本当に大変でした(笑)
でもやっと言えます。順番が逆になってしまったけれど、僕と結婚してくれますか?
そしてこのバラを受け取ってもらえますか?」と。
新婦様は笑いながら泣いて、一生懸命話を聞いていました。
そして「うん」と声にならない頷きをして、バラを受け取られました。
その瞬間ご列席の方からは暖かな、大きな拍手が。
新郎様が一生懸命やってきた努力が報われた瞬間です。
それからの新婦様はすごく笑顔がステキで、本当に嬉しそうでした。
新郎様はやっと伝えられたことに、安心しきっていましたね。
すごく楽しそうなお二人でした。

「プロポーズ」それは大きな挑戦です。
沢山の想いを込めて贈られる言葉には、私たちプランナーが入る余地はほとんど無いかもしれません。
でも最近よく耳にするのが、「プロポーズまだなんですよね」の言葉。
もちろん大切な節目とも思うので、必ずプロポーズはしてもらうよう、新郎様に伝えます。
そこでお手伝いできることがあれば、そのお二人にとって一番輝ける瞬間になるよう、精一杯伝え方を考えさせていただきます。

一生の中で、大切な場面に関われるプランナー。私はその責任をしっかりと全うしていきたいと思います。

“ miracle of wedding story”